【あんガル】こよちゃんに○○したい!!〜中編〜
屋上
ほとり「ふ〜…今日は冬だってのに暖かいっスね。これなら毛布いらなかったかも」
るり「るるる〜♪大宇宙〜♪」
ほとり「しかし、衣装はどっから調達したんスか?…って、聞いてもムダっスよね」
こよい「なぁ…、やっぱこの衣装でやらなあかん?」
ほとり「星ちゃん、諦めが悪いっスよ。るりはああ見えてめちゃくちゃ頑固っス。今回はノラ猫にでも噛まれたと思うといいっスよ」
こよい「それを言うならノラ犬じゃ…」
るり「こよいの人!ほとりの人!早くこちらに来るのです!」
ほとり「あ〜、るり、そこ登ってるの見つかったら怒られるっスよ」
るり「るるる〜♪」
ほとり「あいつ、ホントにご機嫌っスね。いつもは何考えてるかわかんないっスけど」
こよい「なぁ、この衣装なぜかうちにピッタリのサイズやねんけど…」
ほとり「星ちゃんさっきから文句ばっかりっスね。そんなんじゃ転校生に嫌われるっスよ?」
こよい「ててっ、転校生くんは関係あらへんやろ!」
るり「…こよいの人は彼に好意を持っているのですね」
こよい「こここ好意って!転校生くんはただの友達やもん!」
るり「では、嫌いなのですか?」
こよい「…うう〜。今日は皆いじめっ子や〜」
ほとり「あたしは別にいじめてないっスよ」
こよい「いじめっ子は皆そう言うんや!もううちも堪忍袋の緒が切れたで!やっぱりこの衣装脱ぐ!一応着替えは持ってきたんやし」
ほとり「屋上で着替えるなんてはしたないっスよ星ちゃん。せめて中に入るっス」
こよい「もうプンプンやで!」
タッタッタッ…ガチャッ、バタン!
ほとり「…あ〜あ、るりがいけないんスよ?星ちゃんをからかったりするから」
るり「るるる…わたしはからかってなどいません!今日はクリスマス!皆にプレゼントを配るのです!!大宇宙〜♪」
ほとり「プレゼントって…もしかして、懐に入ってたこの猫缶のことっスか?」
るり「それはサチエの猫のです!」
ほとり「あ〜、なるほど。それじゃあ、あたしにはないんスか?」
るり「るる…ほとりの人にはこれです!」
ほとり「これって…どれ?」
るり「この場所!この星!天体観測!つまり今日という日がプレゼントです!!」
ほとり「…るり、何か悪いもん食った?」
るり「わたしはいたって真剣です!ほとりの人が一番喜ぶもの…それはatmosphereだと、わたしは断定しました!」
ほとり「え?あとも…なに?」
るり「atmosphere.訳すと大気、雰囲気という意味ですね」
ほとり「へ〜、そうなんスか。またロマンチックなことを…」
るり「…気に入っていただけましたか?」
ほとり「いつもなに考えてるかわかんないあんたにしてみれば、上出来なんじゃないスかね」
るり「るるる…よかった。ほとりちゃんが喜んでくれて」
ほとり「るり…。そ、そういえば星ちゃんにはなんのプレゼントしたんスか?あたしと同じで天体観測?」
るり「るるる。こよいの人は違います!こよいの人には特別な…」
きゃー!!
ほとり「え?今星ちゃんの悲鳴が聞こえたような」
to be continued